・・・日本での医療者の説明モデルとは、全く異なる結果を長きにわたって続けています。現在の筆者の小規模な検討では、4週間の治療プログラムで(誤解を恐れずにあえて言います)完治が80%、帰国後1年間のスキンケア調整での完治が10%、のこりの10%のうち、難治性の他の皮膚疾患の要因が判明しているケースが5〜7%です。(統計的なベル・カーブで一番はじのほうですね)このケースの患者さんには、他の治療方針、例えば、サイクロスポリンでの調整または、最新のアトピー治療 Dupliumab、アトピー用新薬モノクローン抗体投与の治験を利用した治療があげられます。そして残りの数%に、治療のドロップアウトがあります。
皮膚科専門ドクターと共同で行う、私、心理臨床家の役割はこのあたりにもあります。ドロップアウトを可能なかぎり予防したいとサポートを続けています。無理も無いケースに直面することもあります。過去に日本において医療者と症状に長い間にわたる不信関係が関連していることもあります。
アトピー性皮膚炎とアレルギーが別の病気であり、それぞれ原因に応じて別の治療が必要であるというシンプルな事実があります。
毎回、患者さんやご家族からお聞きしているナラティブ、原因を特定せずに、「・・・この軟膏で様子を見て」という点に、複雑な感情がわきます。無力感と怒りです。これらを駆動力にここまで続けています。必要としている方に、押し売りをせずに、すべて情報をオープンにするというポリシーでつづけています。必要な方がご存知な方に転送いただけると嬉しく思います。こころから感謝をこめて。(^^ゞ

2015年11月13日
現在の筆者の小規模な検討では、4週間の治療プログラムでの完治は、
posted by AA-J at 10:43| 「続・1%の奇跡」