日本型アトピー治療勉強会テキスト8
日本ではアトピー治療とアレルギー治療は混在したような印象を受けますが、アメリカの医療では別々に考えられています。
アトピーの原因は患者さんの数だけと言っていいほど多種です。そのなかでアレルギーがアトピーの引き金になる人は多いと博士は言います。
AA-J注釈
アレルギーがないアトピー症状もたくさんあります。「アトピーの原因」のテキストを参照いただければと思います。
原因が違う炎症すべてに,ステロイド軟こうを塗ることは,その場しのぎの対処にしかならないのは周知の事実です。そして,原因を治療せずに,「炎症」にその場しのぎを続けることは「治療」ではありませんんね。そして,耐性がついてしまうために,その場しのぎにもならなくなりますね。
ドクターの資料から:
大きく分けるとアレルギーは
空気中にあるもののアレルギーと
接触性のアレルギーの2種類があります。
1.空気中にあるもののアレルギー
花粉、カビ、樹木、草花、土、ほこり、埃ダニ、ダニ、犬のフケ、猫のフケが人体にアレルギー反応を起こさせ、湿疹、かゆみ、喘息、そしていわゆる花粉症のような症状を起こさせます。これらのアレルギーは治療することが可能で、明石も2003年の4月にオレゴン州ポートランドで「Immunotherapy(allergy RUSH)」という治療を受けています。
2.接触性のアレルギー
肌に触るものゴムや金属、化学薬品等に反応を起こします。
この接触性アレルギーは治療をすることがかなり難しいとのことです。しかし、検査で自分が正確に何のアレルギーであると言うことが把握できれば、それらを避けることが可能になります。
判明したアレルギーの原因に、長期間触れないようにするとアレルギー反応がとても少なくなり、反応をほとんど起こさなくなるとの事です。
一般的なアレルギーを起こす物質と簡単に対処できる事を書きます。
ゴム:下着など布でカバーしていても、汗をかいた時や濡れた時には、水分に伝わって、肌にゴムの成分が付着し、赤く、痒くなります。
ニッケル:全ての金属に含まれていますが、100%ステンレススチールには含まれていません。ニッケルが含まれているかどうかを知るには、磁石を使い引っ付くものはニッケルが含まれています。金や銀も100%であれば大丈夫ですが18Kなどもニッケルが含まれています。
黒い色素:インク、新聞を読みながら、顔を触ったりして炎症が起こります。又、プリンターのインクはプリントする時に空気中にも混じるので、コンピューターのあるオフィスで仕事をされている方は気をつけないといけません。黒のソファー、革張りなどは、腿の後ろに等に汗を掻き、その水分を通して皮膚に炎症を起こすことが良くあるそうです。
ホルムアルデヒド:日本ではシックハウスと呼ばれているようですが、新築建材はもとより、新しいカーペット、家具などが原因となります。これらは、出来るだけ窓を開けてホルムアルデヒドを飛ばしてしまわないといけません。新しい服にもたっぷりと含まれています。必ず何度か洗って着用してください。縫い代の部分は、なかなか、消えにくいので、脇の下などが痒くなったり赤くなったりする場合もあります。お店で試着する際にも時には炎症を起こさせますのでご注意ください。

2010年03月26日
アトピー治療とアレルギー治療は全く別の治療が必要
posted by AA-J at 00:00| ---勉強会テキスト