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2010年03月23日

4,日本で混乱しているステロイド情報とは?<4−2>

日本型アトピー治療勉強会テキスト6
<4−2>

ドクターの資料から
単語「ステロイド」は、実際、共通な中心の分子構造を共有する1グループの化学薬品を指しします。このグループは、男性および女性のホルモンとコレステロール、そして様々な種類のコーチゾン(コルティコステロイド)含みます。

副腎は、毎日身体の機能に必要なコーチゾンを分泌します。分泌されるより少し多めのコーチゾンの使用は炎症を押さえるだけでなく、炎症を未然に防ぐ効果があります。

それは、注射、飲み薬、クリーム、塗り薬として使用されます。
コルティコステロイドまたは「ステロイド」のクリーム、軟膏およびローションは、その効き目の強さと浸透性において幅広く様な用途のものがあります。それらは、皮膚のタイプ、様々な皮膚病、
および様々の皮膚部位等によってそれに適切な用での使用を指示されます。

最も穏やかな効き目の物では(たとえばハイドロコルチゾン)は皮膚への浸透性は低く、また吸収されにくく、頻繁に安全に赤ちゃんの皮膚を含むどのような皮膚にでも使用することができます。

最も強力な、clobetasolなどの「超ステロイド」製品は深く、皮膚に浸透し、身体に吸収されます。それらを顔面または、皮膚の薄い部位に使用はすべきではありません。なぜならそらのステロイドは
皮膚をさらに薄くしてしまうからです。これらのステロイドを広い範囲で使用すべきではありません。なぜなら非常に浸透しやすく、体内に吸収されやすいからです。

また、これらのステロイドを長期間にわたって使用すべきではありません。なぜなら副腎の抑制を起こし体内でのコーチゾン生産が行われなくなるためです。 また、継続的に使用するとには、アトピー皮膚炎がステロイドに対して抵抗力をつけてしまいます。
さらに、これらの超ステロイド服薬をやめるとに、リバウンドによってアトピー性皮膚炎がこれまでより悪化します。これらの超ステロイドは長所よりも短所のほうが多いため、アトピー性膚炎の治療には使用すべきではありません。

0.025%から0.1%までの濃度のtriamcinolone、acetonideなど
(前出の強力「ステロイド」よりも穏やか)一般的「ステロイド」製品は、皮膚に深く浸透せず、身体にも多量に吸収されません。 従って、それらは、アトピー性皮膚炎の治療において頻繁に安全に使用されます。

それらは「パルス」法に基づき必要なエリアにインターバルをあけて使用されます。これらの薬品は治療に有効な薬品に対してのアトピー性皮炎の抵抗力を和らげます。
 
過去25年間以上の間、アメリカ合衆国の数千人の患者がこれらの一般的「ステロイド」薬品によって効果的に、安全に治療されています。適切な薬品を適切な方法で使うことが最も重要です。

医師は、これらの貴重な製品の、適切で安全な使用を患者に教えなければなりません。注射および飲み薬の形式のコルティコステロイドは、アトピー性皮膚炎の治療において使用されます。


AA-J 特記
マセソン先生は,日本型アトピー患者さんを診察し,必要があればステロイドを使うことがあります。「全員に一律にステロイドを使う治療をする」ということとは全く異なります。

それほど,日本型アトピー患者さんの症状は,さまざまなヒストリーにおいて(アトピー本来の病態よりも,繰り返すリバウンドや間違ったスキンケア,非医学的な民間療法からのダメージなど)難治化しており,皮膚や内科的にレスキューしながら治療をすすめなければいけないほどシリアスな状態の方がすくなくありません。(10年前の私もそうでした)

ゆえに,患者さん個別に診察,治療方針が大きく異なることがあります。また,重要な点として,患者さん個別のアトピーの原因を特定し治療をすすめますので,

1,バクテリア型 
2,空気のアレルギー
3,接触性アレルギー
4,ヘルペスなどのウイルスの影響
5,女性特有の湿疹など
6,感染症
7,その他

たとえ,ステロイド軟こうを使うとしても,上記の原因治療の「補足ツール」としてのみつかわれるのです。

上記1〜7の炎症どれであっても,「この軟膏を使って様子を見てください」という指示を出すこととは全く異なるのです。
posted by AA-J at 14:18| ---勉強会テキスト