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2016年06月23日

ドクターマセソン最新アトピー治療 ワークショップ 横浜 2016年6月26日日曜日*延期になりました。!!


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第17回 開催要項
日時:2016年6月26日(土):10時〜12時30分 
:ランチタイム〜14時 グループシェア
***延期です。

*治療後の方、シェアボランティア参加、無料です。お申込みは必要ありません、私にメールをいただけると助かります!

会場:横浜 アメリカ山 ガーデン アカデミー 学習室
神奈川県横浜市中区元町1-11-3 アメリカ山公園 元町・中華街駅 6番出口 駅舎3F

費用:8640円
内容: 9時45分:開場・受付

10時〜
・日本型アトピーとは?
・アトピー患者と家族の苦闘
・アメリカの高度なアトピー治療とは?
・アレルギー免疫療法とは?
・原因別セルフケア
12時30分 終了

**ランチタイム〜14時 グループシェア

**アメリカ、マセソン先生の治療を終えた方は、シェアボランティアとして無料でご参加していただけます。情報交換やセルフケアの復習などの時間につかっていただけますと幸いです。

※プログラムは当日の状況などにより若干変更になる場合もございます。




*最新アトピーカウンセリング・ワークショップ は、アメリカのマセソン医師指導の元、最新アトピー治療についての臨床共同研究及びシェアの場としております。民間療法等や商品の勧誘などのアトピービジネスと一線を画しております。また特定の宗教等の関連も一切ございません。

私たちは患者さんらが自ら高度な医学的治療を選択し、参加して回復していくプロセスを尊重し信じています。

また、克服することを通じて得た体験を互いにシェアしあうことはとても大切だと思っています。このプロセスによるつながりは、いま、さまざまな困難を抱えておられる人々に希望を与えるものと信じています。日本においてアトピー医療がどんなに矛盾に満ちているとしても、患者さん、ご家族は自分らしく生きる意味を見いだせると私は信じています。必要である方に渾身の情報が伝わることを祈ります。
アトピーに困難を感じているご本人、ご家族のみなさんのご参加をお待ちしております。


ドクターマセソンの「徹底したスキンケア」のご提供、患者さんをお持ちのご家族、援助職のみなさんにも、可能で安全なスキンケアを提示したいと思っております。

私の体験情報をお伝えできること、支えてくださっているみなさまに感謝します。
お会いできる機会を楽しみにしています。




今回ご参加できないが興味がある方は、こちらの無料ニュースレターにご登録をお願いしたします!随時、ご案内をさせていただきます。ドクターマセソン最新アトピー治療・共同臨床研究会 ニュースレターの購読申し込み


ワークショップ内容についてなどはAA-Jにお問い合わせください。
メールフォームからのお問い合わせ

アトピーアソシエイションジャパン 
お電話でのお問い合わせ:0467−82−8277 
電話受付時間 火曜日〜土曜日9:30〜18:00(カウンセリング中は留守電になっています。)


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第7回でのドクターとのライブスカイプセッション





第1回 アトピー・ワークショップを開催しての感じたこと


自分が完治して12年、この活動をはじめて10年余り、アトピーアソシエイションジャパン活動を通して、アトピー患者さんとご家族の苦闘に向い合ってきました。

2011年はじめに、朝日新聞、読売新聞にアトピーの記事が連続で掲載され、11月にはNHKスペシャルで放映されました。内容は、参加者のみなさんも私もからだと人生体験そのもので知っていて怒りを隠すことはできませんでした。

現状の医療の説明モデルを糾弾しても何もはじまらないことを体験してきました。だいいち、当の患者さんたちには一ミリも有益にはならない、つらくなるだけだ。

一方、藁をもすがる患者さんを翻弄するアトピービジネスは、あいも変わらずネット上に溢れていることを知っています。

「この軟膏で様子を見て・・・」とその場をやり過ごすことで、先送りして、その後の難治化を構成していくと考えざるを得ない標準的医療そのものがアトピービジネスといえないのだろうかと、患者のナラティブ(ニーズの物語り)を12年聞いてきておもうのです。
いま、この情報を必要な患者さんらの選択肢の一つになればと、続けます。私は、医療者、心理臨床家、他の専門職のみなさん、患者さん、ご家族ら、私を知っているみなさん、これから出会うみなさんの助けが必要です。


参加者すべてのシェアを、医療者に聞かせたいと思った。医療者の説明モデルでは、今日のすべてのシェアは存在しないことになっている。今日の切実で勇気あるシェアは、すべて参加者のつくり話なのだろうか?
参加者から語られるアトピー症状と人生体験は壮絶で、多くの人生困難をともなっています。このような事実が、どうして今も続いているのだろうと思うと、時に、私は強い怒りと無力感に襲われると同時に、アトピーケアに携わる活動を続けることの困難に押しつぶされそうになります。

でも、いつも私は参加者(患者さん、クライアントさん)に“力”をもらいます。医療の説明モデルと患者さんのナラティブ(ニーズ)には、深くて大きな溝がありますが、このナラティブがいままでとは全く異なる物語を創る機会を開くと私は信じています。
参加していただいたみなさんに心から感謝します。

参加者の声:
・これまでとは全くことなるスキンケアを知り驚きました。
・自分の体験に照らしあわせて思い当たることばかりで驚きました。
・もし、最新アトピー治療が広まったら、風当たりが強くなるのではと思いますが、簡単な道のりではないと思いますが、1日も早く実現してほしいです
・思ったより実現に動いていて、かなり期待しています。
・帰りはなんだか希望が持てて、気持ちが楽になりました


スタッフから:
患者さん、家族同士で横のシェアリングができる時間があればなお良いのではと感じました。明石さんの説明に対して、医師としての側面から、答えていただく形は、説明もわかりやすくとても良かったと思います。
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このような方へのグループカウンセリング・ワークショップです。
長い間病院にいっているのに治らない「この軟膏で様子を見てと10年たった」。インターネット上にいろんな情報があって混乱している。リバウンドを繰り返している。ステロイドが怖くて使えない。あらゆる民間療法を試したが改善しない。何も信じることができない。アトピーがひどくて就職できなかった。毎日の生活、仕事にひどく困難を感じている。アトピーのことを誰にもはなせず孤独だ。家族のアトピーがひどいが何をしてあげたらいいのかわからない。
読売新聞でも朝日新聞でも「標準治療」をしていれば問題ないと書いてる。
NHKスペシャルでは医師が「ステロイド軟膏の塗り方」だと言っていたが、これまで何年もぬり続けていて効かなくなった。やめると壮絶なリバウンドが起こった。何を信じていいのかわからない。自分が悪いのだろうか?

問題なのは医療側の治療方針と患者側のニーズの間にずれがあることであり、患者は自分を責める必要はないのです。

質疑応答を中心に、日本のこれまでの概念とは全く異なる新しい視点で治療機会を開きます。


アトピーアソシエイションジャパン 2015
posted by AA-J at 11:40| Comment(9) | ---最新アトピー講座

2012年08月10日

広島 市民講座 2012年8月19日日曜日

広島の市民講座でお話をさせていただきます。アトピーを抱えられているご本人、ご家族のみなさま、参加をお待ちしております。お近くのAA−J治療後の方、治療中の方にもお会いできるとうれしいです。

主催:ひろしま家族機能相談所 http://www.hcff.jp

第一回 家族問題フォーラム 「アトピーって何?そして、家族」

プログラム
12:30  開場(受付開始)
12:55  開演 
13:00  講演  講師:明石 郁生氏 『日本型アトピーと家族』
14:20 (休憩)
14:30  講演  講師:東山 良子氏 『家族が抱える問題について』
16:00  明石氏と東山氏の対談
参加者とのQ&A
17:00  終演

日時:8月19日日曜日13時〜17時
会場:エソール広島2階会議室  広島市中区富士見町11−6

入場料 前売3,000円 当日3,500円 定 員 80名

お申込み方法
@ 前売券ご希望のお客様は、下記の口座まで通信欄にチケットの送付先の住所・氏名・枚数を明記の上、振込みをお願いします。参加費の確認ができた時点で前売り券を開催一週間前までにお申込み住所へ郵送いたします。

郵便振替 口 座 番 号  01340−5−61555  
      加入名義者名 ひろしま家族機能相談所
〔ご注意〕
8/10以降に申込みの方は当日前売り券をお渡ししますので必ず振替控えをご持参ください。※入金後はキャンセルによる返金はいたしませんのでご了承ください。

A 「ひろしま家族機能相談所」のホームページhttp://www.hcff.jpからもお申込みができます。  

お問合せ先:
ひろしま家族機能相談所事務局 森本
電 話:082−249−4121
メール:morinn.0522@wi.kualnet.jp
posted by AA-J at 12:32| Comment(0) | ---最新アトピー講座

2011年05月17日

原因別のセルフケア

12月1日 最新アトピー講座は「アトピーの原因と原因別のセルフケア」について
整理します。トリガーを探す際のコツ,「問題が問題であなたが問題ではない」について
解説したいとおもいます。

治療後の患者の会のみなさんように,「日本型アトピーの原因と原因別セルフケアについての一覧表」をアップしておきますので復習したり確認したりしてくださいね。この表を見ながら定期スカイプカウンセリングをするとトリガーさがしに有益だとおもいます。

セルフケアのお薬やハイターのお風呂などはドクターの指示どおりお願いいたします。

日本型アトピーの原因と原因別セルフケアについての一覧表」

2010年12月09日

AC(アダルト・チルドレン)オン 日本型アトピー 

私はアトピー患者が抱える苦闘を
AC(アダルト・チルドレン)オン 日本型アトピー という概念をガイドとして使って解説することにチャレンジしています。患者がそういう自覚(診断名ではなく)をつかってヒフ医療と心理療法を
同時に受けながらケアしていけるようなチームをつくりたいと
考えています。

最新アトピー講座・グループカウンセリング

2010年11月09日

最新アトピー講座/グループカウンセリング 11月10日〜

明日から,東京麻布十番会場で行います。

学会で発表したパワーポイントと6日に大阪で話した内容をミックして
資料をつくりました。前回7月にホワイトボードに書いた図をPDF化しました。

Part2 第一回目の明日は「日本型アトピー」についてさらに考察を深めて
参加者とディスカッションをしたいとおもいます。

・日本型アトピーの構成されていく経緯
・各国のアトピー定義
 イギリス,アメリカ,日本
・新聞記事などを参加にさまざまなアトピーケア?の方法などを考察し
 どうしてそのように患者が混乱してしまうのか,その経緯をさぐります。

 原因を特定した治療をしない→対処療法→
 時間とともに患者は長期化,難治化

 医療者の説明もでる→指示通りつかっていればリバウンドはありえない。
 現状,自分自身の症状の悪化,日常生活への甚大な支障→心理社会的困難へ
 
 家族問題,経済問題,就労問題

 標準治療を挫折せざるを得ない体験

 壮絶な悪化

 わらをもつかみたい→さまざまな民間療法などへ

 日本型アトピーが社会的に構成されつづけていく

 ナラティヴ・アプローチは,患者のナラティヴ=切実なニーズから
 これまでとは全く異なる治療機会を開く。


 お席がありますので,ご興味のあるかたはぜひ
 およりください。
 お申し込みはIFFホームページからお願いいたします。

2010年10月12日

最新アトピー講座/グループカウンセリング 11月

2回目の講座,グループカウンセリングを開催させていただくことになりました。AA-J患者の会のみなさんのおかげです。ありがとうございます。

今回は,患者さん,ご家族に加えて医療従事者さんにも参加いただく予定です。また,レクチャーに加えて,グループでのシェアや交流に時間を使う予定でいます。
よろしくお願いいたします。

対象
* アトピー性皮膚炎が難治化しているご本人、ご家族
* 最先端のアメリカアトピー医療を学びたい一般の方
* アトピー患者をクライエントにもつ臨床家、医療従事者

目的
* アトピー性皮膚炎という病気への正しい知識を得ながら、心理的社会的に葛藤を抱える方に「希望のある学びの場」を提供します。
* アメリカ医療のベースになる基礎理論、臨床例を提供します。
* アトピー性皮膚炎の原因を解説し、適切なセルフケアを提供します。

日時
2010年
 11月10日、17日、24日
 12月1日、8日、15日

いずれも水曜日
18時30分〜20時30分
定員
50名(最少催行人数 5名)
会場
IFF教育センター
(東京都港区東麻布3-7-3 久永ビル2F)
参加費
6回通し:18,000円(税込)
スポット参加:各回3,500円(税込)



詳細,お申し込みはIFFホームページよりお願いいたします。


さらに,この講座を通して以下のような研究をすすめています。

ナラティヴ・アプローチによるアトピー性皮膚炎患者の心的外傷への接近

標準治療を断念せざるを得ないAD患者のナラティヴ

アトピー性皮膚炎(atopic dermatitis;以下AD)に係わる医療現場においては,ADの医学的標準治療は確立されている(古江他,2008)にもかかわらず,標準治療に対して患者に不信感が生じていて,必要かつ適切な治療を施せないまま重症化した患者が増加している。結果的に患者に多大なる不利益が生じている事態に対してADの治療に携わる皮膚科医が困惑している(古江他,2004)。
一方,安藤他(2007)の調査では,1014人の患者の97.4%が,標準治療の経験があったうえで,挫折を感じていたと報告されていて,患者たちは最初から標準治療を拒否していたわけではなく,標準治療を断念せざるを得なくなった要因が存在することを指摘している。
また,患者の病態は,医療従事者が指摘するよりはるかに悪化することがあり,その悪化は標準治療から離れることに伴って起こることが多い(安藤他,2007)。

身体症状回復後の心的外傷の表出

2005年から2009年12月までに約200名の患者が,アメリカ医療における日本人向けAD治療プログラムを受診し90%が身体症状を回復している。患者らは日本において標準治療を体験した上で挫折せざるを得ない経験を持ち,長期難治化を経て同プログラムを受診しているが,ADに罹患していた体験が患者の心理面に与える影響は大きく,身体症状が回復するに連れて心的外傷が表出し,心理的ケアが必要なケースも少なくない。

心的外傷への接近

ナラティヴ・アプローチとはナラティヴという形式をてがかりにして現実に接近していく方法である(野口,2005)。これまでのAD患者のナラティヴ及び心理的特徴に視点をあてている先行研究では,患者に身体症状が顕著な状態で調査を行っているものが多い。
今回の事例研究では身体症状の回復経過において,患者のナラティヴからなんらかの本質,もしくはナラティヴにより構成された現実をとりだし(野口,2009),患者が身体症状と共に体験していた心的外傷に接近することを目標とする。
具体的には,日本において標準治療を挫折せざるを得ない経験を持つAD患者3〜10名を対象とし,ナラティヴインタビュー及び心理検査を行う。アメリカ医療受診前のデータと受診後6ヵ月後,1年後のデータを比較することで身体症状に伴う心理的影響がどのように推移するか検証する。
ADは非常に一般的な疾患であるために心身両面からの援助を必要とする患者や家族は相当数にのぼると推察される(安藤,2007)。今後,ADの長期難治化が患者にもたらせた心理的影響を検証し,適切な心理療法介入の機会を開く検証や実践は不可欠であろう。

任意団体アトピーアソシエイション・ジャパン 代表
家族とAC センター 代表
明石 郁生

2010年07月21日

最新アトピー教育講座 #2

第2回:日本型アトピー患者と家族の苦闘

日本型アトピーの病気のつらさは,他の疾患に類を見ないようなつらさが存在している。そして,この病気のもう一つのつらさは,この病気は存在しないものとされていて,例え親密な親,兄弟,配偶者,恋人にも伝わらないこと,わからないことである。


心理的社会的葛藤 
・ストレス及び情動との関連
・心理的葛藤
・社会的葛藤

■ストレス及び情動との関連
( a ) 自覚していない欲求不満を解消するために衝動的に身体化する傾向(二橋・境・大西・山田・小阪・石和・高橋・相原・池澤・平安2 0 0 6 )
・急激な感情の高まりによって起こる掻破行動(小林 2 0 0 0 )
・試験前に皮診が悪化, 失恋して皮診が悪化(羽白, 2 0 0 3)
・ストレスは悪化因子であり, 情動状態“ 抑うつ, 不安, 緊張, 怒りなど” と皮膚炎の症状の悪化との間に強くあるいは頻繁な相互関係がある( 安藤他, 2 0 0 3 ) 。

( b ) 思考散漫及び不眠傾向
・常に抱えている痒みにより睡眠が得られないことは, 苦痛で
耐え難いものであり, 身体の休息が満たされず疲労感が強い(得田・高間 2 0 0 4 )

■心理的葛藤
皮膚病変を有することで対人交流が障害され,親密さへの欲求が満たされていないための喪失体験。

親密さを求める一方で孤立しやすい特徴は, 対人関係に期待が高すぎるために, 他者の感情に巻き込まれやすく過剰適応に陥り対人関係自体がストレス因子となる傾向がある( 二橋他,2 0 0 6 ) 。
医師との対人関係にも大きな影響が表れている。

医療現場において, AD の医学的標準治療は確立されている( 古江他, 2 0 0 8 ) にもかかわらず, 標準治療に対して患者に不信感が生じていて, 必要かつ適切な治療を施せないまま重症化した患者が増加している。結果的に患者に多大なる不利益が生じている事態に対してAD の治療に携わる皮膚科医が困惑している( 古江・古川・秀・竹原, 2 0 0 4 )

患者の医学的標準治療への不信感は, 医療へのノンコンプライアンスや医療停止につながり, 治療を必要としながら患者はますます身体症状を増悪させてしまうといった悪循環を引き起こしている。 (安藤他,2 0 0 3 )
posted by AA-J at 16:07| ---最新アトピー講座

2010年07月09日

最新アトピー教育講座 1回,2回

6月30日に第一回を行いました。ご参加していただいた方には心から感謝します。



第1回:日本型アトピー性皮膚炎とはどんな病気なのか

日本のアトピー性皮膚炎の定義
 ・イギリス・アメリカ

(アトピー治療)臨床における医療者の説明モデル
「標準治療」,医療者の指示に従うこと

 
■医療者の困惑

AD の医学的標準治療は確立されているにもかかわらず, 標準治療に対して患者及び社会一般に不信感が生じていて, 必要かつ適切な治療を施せないまま重症化した患者が増加している。結果的に患者に多大なる不利益が生じている事態に対してAD の治療に携わる皮膚科医が困惑している。

古江増隆・佐伯秀久・古川福実・秀道広・大槻マミ太郎・中村敏明・佐々木りか子・須藤一・竹原和彦.(2008).日本皮膚科学会アトピー性皮膚炎治療ガイドライン 日本皮膚科学会アトピー性皮膚炎治療ガイドライン作成委員会 日皮会誌 118 (3),325−342
古江増隆・古川福実・秀道広・竹原和彦.(2004).日本皮膚科学会アトピー性皮膚炎治療ガイドライン2004 改訂版 日本皮膚科学会 アトピー性皮膚炎治療ガイドライン改定委員会 日皮会誌 114 (2),135−142.


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おおきく,不幸なずれ,みぞの存在
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■患者のナラティヴ,ニーズ

二橋他( 2 0 0 6 ) の心理学的調査よると“ 心身症”と定義されている診断基準においても, 7 5%が他の治療を選択していると報告されている。

安藤他( 2 0 0 7 ) の患者実態調査では, 1 0 1 4 人の患者の9 7 . 4%が,“標準治療の経験” があったうえで挫折感を感じていた。

二橋那美子・境玲子・大西秀樹・山田和夫・小阪憲司・石和万美子・高橋一夫・相原道子・池澤善郎・平安良雄.(2007). ロールシャッハ・テストからみたアトピー性皮膚炎患者の心理的特徴像─いわゆる“心身症”に注目して
精神医学 Vol.48, No.2, 173-180
( Nihashi, N., Sakai, R., Onishi, H., Yamada, K., Kosaka, K., Ishiwa, M.,Takahashi, K., Aihara, M., Ikezawa, Z., Hirayasu, Y. (2007). Rorschach Test in Patients with Atopic Dermatitis:Focusing on“Psychosomatic Disorders”)

安藤直子・岡部伸雄・藤澤重樹・緒方康信・安藤聡彦.(2007).アトピー性皮膚炎の成人患者支援スキームづくりのための基礎研究―患者の「困難」の構造的・歴史的理解と支援方針の検討のために 高木基金助成報告集 Vol.4
(Ando, N., Okabe, N., Fujisawa, S., Ogata, Y., Ando, T. (2007)The Takagi Fund for Citizen Science Vol.4)


AD患者たちは最初から標準治療を拒否していたわけではなく, “標準治療” を断念せざるを得なくなった要因が存在。

心理的葛藤が→ADを難治化していくのか?
ADの難治化していくから→心理的葛藤が起こるのか?

“標準治療の経験” があったうえで挫折
 ↓
 難治化
 長期化
 家族問題 
 経済問題
 心理的社会的葛藤
 AC on AD
 (アダルト・チルドレン on アトピー性皮膚炎)

全く別の視点で治療機会を開く,ナラティヴ・アプローチ

2010年07月05日

最新日本型アトピー講座

日本型アトピー性皮膚炎を長期に抱え,
身体的心理的社会的苦難を抱えるご本人,ご家族の皆様へ

日本のアトピー患者は難治化傾向にあり,重大な社会問題になっています。患者はさまざまな原因による症状を抱え続けているにもかかわらず,“上手に付き合っていく”ことを余儀なくされるが,時間の経過とともに難治化し,生活,学業,仕事,家族関係,人間としての存在に甚大な支障を生じている。

高度なアメリカ医療を視野に入れ,“日本型標準治療”という医療者の説明モデルと,患者のナラティヴをすりあわせ,全く別の治療機会を開くことを検討していきます。


対象:アトピー性皮膚炎が難治化しているご本人,ご家族
最先端のアメリカアトピー医療を学びたい一般の方
アトピー患者をクライエントにもつ臨床家,医療従事者

日本型アトピーが長期化難治化して,仕事,生活に甚大な支障を抱えている方へ,その苦しさはあなたのせいではない。ただ,日本が発展途上なだけだ。たとえ,今,ひどい苦痛に直面しているとしても「自分を責めてはいけない」自分をいちばん大切にすることからはじめてほしい。知ることは解放する。

目的:アトピー性皮膚炎という病気への正しい知識を得ながら,心理的社会的に葛藤を抱える方に「希望のある学びの場」を提供します。
アメリカ医のベースになる基礎理論,臨床例を提供します。
アトピー性皮膚炎の原因を解説し,適切なセルフケアを提供します。
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最新パンフレットはこちらからダウンロードお願いいたします。
2010年6月7日adnarrative.pdf

日 時 2010年6/30, 7/7, 14, 21, 28, 8/4 (水)
18時30分〜20時30分

■会 場 IFF教育センター
     (東京都港区東麻布3-7-3 久永ビル2F)
■参加費 通し参加 18,000円、スポット参加 3,500円(税込)
■定 員 50名(最少催行人数 5名)

お申し込みホームページ

プログラム:
第1回 日本型アトピー性皮膚炎ってどんな病気?
バクテリア感染による炎症,空気のアレルギーによる炎症,接触性アレルギーによる炎症,ヘルペスウイルスによる炎症などアトピー性皮膚炎の原因を解説します。

第2回 日本型アトピー性皮膚炎患者さんの苦闘
時間と共に難治化し,生活,学業,仕事,家族関係,人間としての存在に生じている甚大な支障を共感をもってシェアしそれらの要因過程を解説します。

第3回 高度なアトピー治療,アレルギー治療とは?
難治化している要因をひもとき,原因を治療していく,消去法ショートバーストとアレルギー免疫療法のメカニズムについて解説します。

第4回 セルフケア
炎症のトリガーになる原因別に,適切なスキンケア方法,を解説し,問題が問題であり, “炎症は科学変化である”ことを解説します。

第5回 AD on AC (アトピー性皮膚炎によるアダルトチャイルド)
幼少より長期間,日本型アトピー性皮膚炎によって,スキップせざるを得なかった多くの体験が,心理的社会的にいきずらさを伴っています。それらについて解説します。

第6回 AD患者のアイデンティティの変容
日本型アトピー性皮膚炎が問題で,あなたは問題ではない。問題のやりくちを知ることで,問題に適切に対処できるようになる。それらの技術は,あなたを地域社会で“アトピー回復の専門家”として輝かせることになります。ディスカッションやロールプレイを取り入れたワークを行います。

*プログラムは講座の進行状況に応じて前後する場合があります。
予めご了承ください。

お問い合わせは下記にお願いいたします。
(株)アイエフエフ 事業部
〒106-0044 東京都港区東麻布3-7-3 久永ビル 3階
電話:03-5561-9365   FAX:03-5575-0913
http://www.iff.co.jp (PCサイト)
http://www.iff.co.jp/m(携帯サイト)
(携帯サイトからもお申し込みが出来ます)

2010年05月23日

アトピー教育講座の内容を編集しています。

当初,私はアトピー患者さんを持つ皮膚科医,ナースの方や,アトピー患者さんをクライエントに持つカウンセラーのみなさんに,“日本型アトピー”の現状と患者側のニーズをお伝えするようなことを考えていました。しかしながら,現実的には,医療従事者の方が講座に参加されると言うのは考えにくいですね。

主催者からもご意見をいただいて,まずアトピーに苦しむ本人,ご家族を対象にして,アトピーへのナラティヴ・アプローチをご紹介することにしようと思っています。

いずれにしても,日本では“ふた”をされているアトピー患者さんのあり様,現状の研究成果を発表し,全く新しい治療機会の提案をします。
機材の対応が許せば,先月撮影されたドクターマセソン氏とドクターベイカー氏のインタビュービデオも一部ご紹介しようとおもっています。そして,みなさんとよいディスカッションができれば嬉しいです。

臨床心理学だけでなく,ソーシャルワーク,社会学などの観点からも興味深いテーマになるとおもいます。

新聞,雑誌等ジャーナリストの方にもご参加をおすすめします。
よろしくお願いいたします。

2010年04月19日

家族と子どもセラピスト学会誌 掲載受理

2009年12月に投稿した,「アトピー性皮膚炎患者の心理的社会的葛藤におけるナラティヴ・アプローチの有効性検討及び活動報告」

が 日本家族と子どもセラピスト学会
学会誌に掲載されることになりました。

掲載は『ファミリー・チャイルド・セラピー』第4号(9月刊)
です。

患者の会のみなさんのおかげです。こころから感謝いたします。

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貴論文「アトピー性皮膚炎患者の心理的社会的葛藤における
ナラティブ・アプローチの有効性検討及び活動報告」につきまして、「論考」として正式受理が決定しましたので
お知らせ申し上げます。

査読された先生方より、
「アトピー性皮膚炎患者の心理・社会的支援について詳しい治療論説や資料が紹介され、日本ではあまり知られていない問題であり、
読者に良い参考となると思われる」

「このたびは論考として受理し、具体的な実践・活動について別途報告を期待する」
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日本型アトピーへのナラティヴ・アプローチ教育講座開催することになりました。

日本のアトピー患者さんを取り巻く状況をひもとくには
多岐に渡る視点が必要と感じてます。

医者あるいは医療従事者からの視点
メンタルヘルス,臨床心理学からの視点
社会学(社会構成主義など)からの視点
などなど,。先行論文を展望しながら日々格闘し研究しています。

「アトピー性皮膚炎患者の心理的社会的葛藤における
ナラティヴ・アプローチの有効性検討」

教育講座を6月より麻布十番のIFF教育センターでやらせていただくことになりました。


詳しい日程などが決まったらまたアップします。

全国の中学校,高校,大学,医療機関等でセッションや教育講座を少しずつ開催できればと考えて準備しています。開催を考えられている学校関係のみなさま,セミナー開催の方々,ご検討よろしくお願いいたします。
お問い合わせをいただければ資料等をお送りさせていただきます。

2010年03月04日

日本型アトピー 心理療法 教育講座

教育講座

日本型アトピー性皮膚炎患者の心理的社会的葛藤への
ナラティヴ・アプローチ


日本型アトピー性皮膚炎を長期に抱え,
身体的心理的社会的苦難を抱えるご本人,ご家族の皆様へ

日本のアトピー患者は難治化傾向にあり,重大な社会問題になっています。患者はさまざまな原因による症状を抱え続けているにもかかわらず,“上手に付き合っていく”ことを余儀なくされるが,時間の経過とともに難治化し,生活,学業,仕事,家族関係,人間としての存在に甚大な支障を生じている。
高度なアメリカ医療を視野に入れ,“日本型標準治療”という医療者の説明モデルと,患者のナラティヴをすりあわせ,全く別の治療機会を開くことを検討していきます。

対象:
●最先端のアメリカアトピー医療コラボレーションをご希望される医療従事者,アトピー患者をクライエントにもつ心理臨床家,学生,大学院生,専門家

目的:
●アトピー性皮膚炎という病気への正しい知識を得ながら,心理的社会的に葛藤を抱える方に「希望のある学びの場」を提供します。
●アメリカ医療のベースになる基礎理論,臨床例を提供します。
●アトピー性皮膚炎の原因を解説し,適切なセルフケアを提供します。

監修 アメリカ皮膚医学博士 ROBERT T.MATHESON, M.D. 
アレルギー医学博士 JAMES W. BAKER, MD


プログラム:
第1回 日本型アトピー性皮膚炎ってどんな病気?
バクテリア感染による炎症,空気のアレルギーによる炎症,接触性アレルギーによる炎症,ヘルペスウイルスによる炎症などアトピー性皮膚炎の原因を解説します。

第2回 日本型アトピー性皮膚炎患者さんの苦闘
時間と共に難治化し,生活,学業,仕事,家族関係,人間としての存在に生じている甚大な支障を共感をもってシェアしそれらの要因過程を解説します。

第3回 高度なアトピー治療,アレルギー治療とは?
難治化している要因をひもとき,原因を治療していく,消去法ショートバーストとアレルギー免疫療法のメカニズムについて解説します。

第4回 セルフケア
炎症のトリガーになる原因別に,適切なスキンケア方法,を解説し,問題が問題であり, “炎症は科学変化である”ことを解説します。

第5回 AD on AC (アトピー性皮膚炎によるアダルトチャイルド)
幼少より長期間,日本型アトピー性皮膚炎によって,スキップせざるを得なかった多くの体験が,心理的社会的にいきずらさを伴っています。それらについて解説します。

第6回 AD患者のアイデンティティの変容
日本型アトピー性皮膚炎が問題で,あなたは問題ではない。問題のやりくちを知ることで,問題に適切に対処できるようになる。それらの技術は,あなたを地域社会で“アトピー回復の専門家”として輝かせることになります。ディスカッションやロールプレイを取り入れたワークを行います。

修士論文を資料として配布しております。
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患者の会 任意団体 アトピーアソシエイションジャパン 事務局
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