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2015年01月20日

質問:ステロイド治療なのですか? お答え:ステロイドをメインとした治療ではありません。 

誤解を恐れずに端的に表現しますと、マセソン医師のアトピー治療は「ステロイド治療」(ステロイド軟膏をメインとして行う治療)とはいえません。

日本型アトピー患者さんへの治療,マセソン先生のステロイドの考え方を
「日本型アトピー治療 勉強会テキスト」日本で混乱しているステロイド情報1〜4 のところにも連載しています。こちらもご参照ください。

患者さん、ご家族から以下のようなご質問をたくさんいただきます。
Q:ステロイドを使う→いままのでの治療と変わらないのではないか!
Q:アメリカのステロイド→強いステロイドで一時的に炎症を抑える!
(やめるとリバウンドがおこる!)

A:患者さんごとの原因を治療した上で,ダメージを受けた皮膚の表面のみの補足ツール、メンテナンスとしてトライアムシナロン、ハイドロコロチゾンという軟膏等を必要があれば使われます。
このお薬は皮膚への浸透度のレベルが弱から中レベルのなので、中止することによるリバウンドの危険性は少なく、正しく使用する事によって安全にケアをすることを指導されます。

初診の際に、原因を特定すること、皮膚の再起動をはかることなどの治療を進めるためのレスキューとして、数日〜約4週間で体外に排出されるよう計算された、ステロイド筋肉注射にてトライアムシナロン、または経口のデルタゾンを使われる場合もあります。(それほど多くの日本のアトピー患者さんは難治化しているといえるのかもしれません)
つまり、ステロイド(軟膏)のみをメインとして治療するのでなく、個々の患者さんの症状・原因ごとにカズタマイズされて治療が行われます。

日本人アトピーの原因の代表的なものである、

1,バクテリア治療
  感染の治療、バクテリア感染のコントロール、鼻の治療、ケミカルウォッシュ、ブリーチバス、徹底したスキンケア

2,空気のアレルギー治療
  患者さん個別のアレルギー検査(皮膚)、イミュノセラピー(アレルギー免疫療法)

3,接触性アレルギー治療
  原因を特定して、避ける。洗濯洗剤、シャンプー、間違ったモイスチャー、洋服、ゴム製品、防腐剤等

4,ヘルペスなどのウイルスの治療
  適切な抗ウイルス薬

5,女性特有の湿疹など治療

6,感染症の治療

7,その他の治療 特殊な物質へのアレルギー等

以上のような1〜7が「アトピー治療」として行われます。

治療は、ひとつのお薬を使うのではなく、患者さんごとの原因を科学的に緻密に特定し、そこを医学的に治療していきます。もちろん、長い間ダメージを受けてきた皮膚は、適切な治療後、そのダメージを回復させ、健康な皮膚に育て直すために時間が必要なことがあります。その期間のケアを私たちチームと行っていきます。

また、「私のアトピーは1〜7のどの原因にもあてはまらず、私だけ治らないのではないか?」といご心配も多く聞かれます。マセソン医師の治療は、原因をひとつひとつ探り治療をすすめます。仮に1〜7以外の要因があるとしても、ひとつひとつ回復のために可能性のドアを開けていきます。マセソン医師は内科医としてのトレーニング、研究も同時にされています。ゆえに、お薬の使い方、治療戦術も皮膚科領域と内科領域にまたがるような機序がみられます。
サイクロスポリンのアトピー治療への機序や、リジェネロンなどの研究もそれらの成果といえます。

レポート:AA-J 明石郁生 改定2014.12




2013.11.30 ドクター来日講演 新宿



posted by AA-J at 12:24| ●よくあるご質問

2011年06月01日

ステロイドを中止してその反動を体験してしまったので,ステロイドを使うということが怖くて治療を信じることができません。

質問:ステロイドを中止してその反動を体験してしまったので,ステロイドを使うということが怖くて治療を信じることができません。

回答:私,自身18歳から30歳まで何度も入院を繰り返してその度に,ステロイド軟膏を体に塗りサランラップをぬるという治療を繰り返してきました。30歳の時にものすごい体調不良にくわえてステロイド軟膏が効かなくなるという経験をして恐怖を感じました。30歳の春にステロイドを止めてからの6年間は壮絶なリバウンドをなんどもなんども体験しました。

治療後,11年になります。いまは何もお薬も使わずに強い肌をキープしています。
ただし,私のトリガーである,空気のアレルギーにはその都度クラリティン,UV(紫外線)には帽子,過労によるヘルペスにはアサイクロンビアとドクターの指示どおりときどきお薬をのんでいます。それは,風邪を引きやすい方が,頻繁に飲む風邪薬や,ビタミン剤などや,二日酔いに飲むウコンドリンクやユンケル(人によって違いますね)などよりも少ないと思います。

高度な医療では,その人のアトピーの原因を見つけて治療をします。

ステロイドを使う使う必要があるとドクターがその時の症状を診て判断した場合でも,安全性に配慮して,その時だけ使います。中には,まったくステロイドを使う必要のなかった患者さんもおられました。(原因が違うからですね)

そして,ドクターが使われるステロイドは,体に浸透することを最小限にしたタイプのものであるのに併せて,なおかつ,慎重に期間,タイミングをはかりながら治療されます。

副腎が外部から合成副腎皮質ホルモンが投与されていると察知しないうちに,炎症を落とす効果のみ発揮した後,おしっこで体外に排出されるような計算をして使われます。

医者が,患者さんにどのような影響が投薬したステロイドによってあるかを数値でコントロールして使われます。

そして,手持ちのツールで処方される補足的な塗り薬(トライアムシノロン,ハイドロコーチゾン等の軟膏)は理論的には体に浸透されないため安心して(すべてのケアをした上で),それでもときどき起こる炎症や痒みに補足的に使います。
さらに,その使い方も慎重なパルス法が指示されます。

その方のアトピーの原因を治療せずに,さまざまな炎症,かゆみに,すべてステロイド軟こう(強度で段階があるとしても浸透する)を処方する標準治療とは使い方の戦術,ステロイド軟膏の質が大きく異なります。

この回答には,私がどれほどドクターから頂いている資料をつかったり,私自身の体験をおはなししても,なかなか信じることができないことを,私自身が過去体験しています。

治療後のかたのコメントなどをいただけると,
もっと有益な回答になるとおもいます。
よろしくお願いいたします。

posted by AA-J at 17:24| Comment(0) | TrackBack(0) | ●よくあるご質問

2011年04月12日

アメリカのアレルギー治療 Immunotherapy ( allegy RUSH )

質問:アレルギー免疫療法 Immunotherapy ( allegy RUSH )は,日本の減感作療法と同じですか?

回答:
「減感作療法」という呼び名は,1997年の世界保健機関の会議で「アレルギー免疫療法」と呼ぶことに変更されました。
しかし,日本では現在でも古い呼び名の「減感作療法」が一般に使われています。

減感作療法は90年以上前に花粉症に対する最初の治療法方として始められた。欧米ではその後改良を重ねて,現在でも花粉症や喘息に対する唯一の有効な根本的治療法として確立されているので継続的に広く行われて今日に至っています。

日本でも減感作療法は50年ほど前に始めらましたが,欧米におけるように改良工夫はほとんど行われず昔のままに放置され続けているので,今日でも50年前の時代遅れの方法で行われているのです。

その結果,日本のアレルギー専門医は,日本で行われてきた時代遅れの減感作療法が現在でも欧米で行われているものと誤解して,“減感作療法はやっても効かない”という理由でじょじょに行われなくなりました。

<引用文献>
長屋宏(2007)日本のアレルギー診療は50年遅れている
〜喘息も花粉症もアレルギー免疫療法で治る〜
潟<fィカルトリビューン

posted by AA-J at 10:09| Comment(0) | TrackBack(0) | ●よくあるご質問

2011年04月08日

アメリカのアトピー治療について

質問:アメリカに15年間住んでいるものです。息子のアトピーのために,大学病院にまでいきましたが,ステロイドの軟膏を塗られるばかりで,日本にいたころと治療は変わりません。

アメリカオフィス回答:私は、Dr.マセソンのアトピー治療のアシスタントをして、約20年になります。その間には、日本からはもちろん、アメリカ国内、カナダ、イタリア、ドイツ、香港などに滞在中の患者さんも、Dr.マセソンの治療を受けています。

アメリカでは、アトピー性皮膚炎は、殆どの場合、子供時にコントロールを始めていて、日本の患者さんのように、悪化して、にっちもさっちも行かなくなった患者さんを見る事は、まずありません。日本から来られたご家族の中では、長期にアメリカで暮らしていても、アメリカの薬は強くて怖い・・・日本人には合わないと思い込んで居られる方達が、日本から漢方薬や、塗り薬などを取り寄せて使っているのを良く見聞きします。

アメリカで長期に滞在され、アメリカの医師に掛かっていて、アメリカで治療してもアトピーは治らなかったと言われる方達も、Dr.マセソンの治療を受けに来られています。

アメリカでは、それぞれの医師が、独自に患者さんを治療するので、日本のように、標準治療はありません。お互いの医師が新しい情報を交換することはありますが、アメリカでと、一括りにするのではなく、どの医師が病気を治すことが出来るかと言う事が大事です。

アメリカでは、3ヶ月以上同じ医師に掛かり、医師の指示に従っているのにも関わらず、病気が改善されない場合は、訴訟の原因となることもあります。

日本では、保険が国民全員に行き渡る、素晴らしいシステムですが、其の為の弊害として、保険で認める治療以外をする事は、とても難しい事となり、標準治療となります。

日本、アメリカではなく、どのドクターが、あなたの病気を治すことが出来、あなたに健康を与えてくれるのかが、あなたが医師を選ぶときに大事なことです。
posted by AA-J at 11:21| ●よくあるご質問

2010年04月12日

他の方のように重症ではありませんが治療を受けることができますか?

質問:他の方のように重症ではありませんが治療を受けることができますか?


回答:重症かどうかはご自身で判断することは難しいと思います。
アトピーという病態が大きいのか小さいのか,アレルギーという病態が大きいのか大きくないのかは検査により明確になります。

また,長期に渡り日本型の塗り薬をしようされ,中止したことによるリバウンドが強くおこっていたり,皮膚の免疫システムに影響が起こったりしていることは,自分自身では判断がつかないと思います。

それらは医者による診断,検査により明確になります。
高度な医療を検討する際に,ご自身で軽症である,重症であると判断される必要はありません。

すべての症状をマセソン先生と他のスペシャリストドクターが診断しますのでご安心ください。
posted by AA-J at 16:33| Comment(0) | TrackBack(0) | ●よくあるご質問

2010年03月30日

どのように準備をすすめれば良いのですか?

私たちは治療の営業や売込みなどはいっさいいたしません。
ご自身のペースで,治療プログラムについて学んでいただければと思います。

1,無料のガイドブックをPDFファイルで用意しています。ご請求ください。

2,新規の患者さんのための無料の電話相談や土曜日勉強会などをご利用ください。
*参加後の治療の申し込み義務はありません。

3,治療予約申し込に際してはご家族同伴のうえインドームドコンセントカウンセリング(治療内容の説明と同意)をお受けいただきます。その上で,治療予約をするかどうか判断されると良いとおもいます。

4,治療を希望される際は患者の会手続きをお願いいたします。

5,治療準備書類に従って準備をすすめていきます。


posted by AA-J at 14:46| Comment(0) | TrackBack(0) | ●よくあるご質問